週明け5日の外国為替市場で円相場が半年ぶりに145円台

早く知りたい方へ:

円相場の値上がり背景

週明け5日の早朝の外国為替市場で、円相場は一時、約半年ぶりに1ドル＝145円台まで値上がりしました。これは、アメリカの景気減速への警戒感から利下げのペースが早まるのではないかという見方が広がったことが要因です。

アメリカの雇用統計の影響

先週末、アメリカで発表された先月の雇用統計では、就業者数の伸びが市場の予想を大きく下回りました。これを受けて市場ではアメリカの景気減速への警戒感が高まり、FRB（連邦準備制度理事会）が利下げのペースを早めるのではないかという見方が広がっています。

円相場の動き

その結果、5日の外国為替市場では、日米の金利差の縮小が意識され、ドルを売って円を買う動きが一段と強まりました。円相場は一時、1ドル＝145円台後半まで値上がりし、1ドル＝145円台をつけるのは今年2月以来、およそ半年ぶりのことです。

市場関係者の見解

市場関係者は次のように話しています。 「先週、アメリカでは市場の予想を下回る経済統計が相次ぎ、投資家の間で景気の先行きへの懸念が高まっています。また、日銀が年内にも追加利上げに踏み切るのではないかという観測も出ており、ドル売り、円買いの動きが広がっています。」

以上のような状況を踏まえ、今後の為替相場の動向にも注視が必要です。