教員勤務実態調査、若手教員や学級規模の大きい担任の勤務時間が長い傾向

早く知りたい方へ:

文部科学省が6年ぶりに実施した教員の勤務実態調査の結果、若手の教員や学級の児童・生徒の数が多い担任の勤務時間が長い傾向にあることが明らかになった。文部科学省は、若手への支援や学級規模の縮小が必要としている。

2022年度に文部科学省が実施した教員の勤務実態調査の結果が公表され、平日1日あたりの学校での勤務時間は減少したものの、依然として長時間勤務の教員が多いことが示された。月45時間を超える残業をする教員は中学校で77.1％、小学校で64.5％に上った。

調査の分析結果では、若手教員や児童・生徒の数が多い担任、学年主任や教務主任を担っている教員が長時間勤務の傾向にあることが示された。心理的なストレスも勤務時間の長い教員や若手教員、不登校の児童・生徒を担当する教員に高い傾向が見られた。

文部科学省はこれらの課題に対応するため、若手教員への支援や学級規模の縮小だけでなく、スクールカウンセラーとの連携など、多様な児童・生徒への対応の負担軽減も必要だとしている。

教員の勤務実態に関する調査結果は、教育現場における労働環境の問題を浮き彫りにし、教員の健康や教育の質に影響を与える可能性がある。これらの課題に対処することが、教育改革の一環として重要視されている。

若手教員や学級規模の大きい担任の長時間勤務や心理的なストレスに対処するために、文部科学省は支援策の拡充や負担軽減の取り組みを必要としている。教育現場の改善に向けて、教育行政や学校関係者の協力が求められる。

学校教員は授業だけではなく、部活や行事の準備にも日々追われている。
これからの日本の教育の質を上げるためにも、法内での勤務に変わっていったらいいですな。