ボーイング宇宙船「スターライナー」帰還遅延の対策検討中

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帰還計画の変更視野に

NASA(アメリカ航空宇宙局)は、打ち上げ後に見つかった不具合のため、地球への帰還が大幅に遅れているボーイングの宇宙船「スターライナー」について、乗っていた2人の宇宙飛行士が別の宇宙船で帰還できるよう、計画の変更を視野に入れていることを明らかにしました。

試験飛行の状況

「スターライナー」は、今年6月に試験飛行のためにNASAの宇宙飛行士2人を乗せて打ち上げられ、国際宇宙ステーションに到着しました。宇宙船は当初、1週間程度で地球に帰還する予定でしたが、推進装置の一部に不具合が見つかり、打ち上げから約2か月経った現在も国際宇宙ステーションにとどまっています。

新たな帰還案

NASAは、7日に発表した声明で、2人の宇宙飛行士が別の宇宙船で帰還できるよう計画の変更を検討していると明らかにしました。具体的には、スペースXが9月以降に打ち上げる予定の宇宙船の乗組員を4人から2人に減らし、宇宙ステーションに到着後、「スターライナー」の2人も乗せて来年2月ごろに帰還する案を提案しています。

継続する検討

一方、NASAは、2人が計画通りに「スターライナー」で帰還する可能性も残しており、今後の検討を進めることとしています。

「スターライナー」の開発状況

「スターライナー」は実用化に向けた最終段階の試験中ですが、これまでにもたびたび不具合が見つかっており、開発は当初の予定通りには進んでいません。NASAとボーイングは引き続き、不具合の修正と安全な帰還計画の策定に努めています。

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